PANCRASE&DEEP二冠王者・前田吉朗が引退、4月10日(日)思い出の梅田ステラホールで引退興行


 PANCRASE、DEEPのタイトルを獲得し、常に日本軽量級の最前線で闘ってきた前田吉朗(パンクラス大阪稲垣組/ENCOUNTER)が2022年4月10日、若手時代の思い出の会場「梅田ステラホール」にて引退試合を行うことが決定した。 【写真】稲垣組の面々に囲まれる前田 「引退エキシビションマッチ」は数試合行われる予定で、その第一弾として、前田吉朗から稲垣組魂を継承された後輩・北方大地とのエキシビションマッチが決定している。  そして、4月の同大会には、2022年1月『WARDOG』にてMMA復帰を果たした、かつての弟分・藤原大地や、2年ぶりの復帰戦に臨む同門・中村晃司の出場も決定。“前田吉朗完結”となる『前田吉朗引退興行』に注目だ。

▼前田吉朗引退エキシビションマッチ

◆前田吉朗(まえだ・よしろう) 香川県高松市/1981年10月31日生/通算成績39勝19敗3分 船木誠勝vsヒクソン・グレイシー戦(2000年5月『コロシアム2000』)に触発され、総合格闘技を学ぶべくパンクラス大阪へ入会。アマチュア大会、パンクラスゲートで実績を重ね、2003年2月パンクラスプロデビューを果たす。デビュー以来、持ち前の思いきりの良さと天性の運動能力を発揮し、近藤有己の8連勝を抜くパンクラスデビュー12連勝という驚異の記録を樹立。2003年『ネオブラッド・トーナメント』では、圧倒的な強さで優勝し、一躍パンクラス軽量級エースの座に昇りつめる。2006年8月にはパンクラス初代フェザー王者決定トーナメントを制し、初代王座を獲得。活躍の場は海外にも及び、2008年6月には『UFC』の軽量級部門であった『WEC』においてバンタム級王座に挑戦。敗れはしたものの、当時バンタム級世界最強と呼び声の高かったミゲール・トーレスと互角の激闘を繰り広げ、アメリカで大きな反響と高い評価を受ける。2009年からは『DEEP』『DREAM』に主戦場を移し、2010年12月『戦極 Soul of Fight』ではDREAM代表として初代SRCフェザー級王者の金原正徳と闘い、右フックで衝撃的なKO勝利をおさめる。2012年2月には大塚隆史を破り第3代DEEPバンタム級王座を獲得。2017年からは『修斗』を主戦場とし、ランキング1位まで昇りつめる。2020年には前人未踏となる三冠王を目指し、福田龍彌とフライ級暫定王者決定戦で対戦するもベルト獲得ならず。2021年には『RIZIN32』に参戦し、若手時代からの好敵手砂辺光久と対戦。大会ベストバウトとの呼び声の高い内容で勝利し、前田吉朗の存在感を示した。20年近くパンクラス大阪稲垣組の先頭に立って闘ってきたが、近年は北方大地や金太郎といった稲垣組の後輩らの成長と活躍もあり、自身の肩の荷が下りたとの思いから引退を決意した。 ◆前田吉朗引退興行 2022年4月10日(日)梅田ステラホール OPEN/16:30 START/17:00